キャッチボールは野球の基本〜「0ポジション」〜

キャッチボール

こんにちは、タラさんです。


前回から少し理屈っぽい話になっていますね。
ごめんなさい。
理屈ばかりが先行して頭でっかちにならないように
注意しないといけませんね。

説明部分はさらっと読み飛ばしても結構ですよ。

大事な部分は身体の使い方とその時の感覚・コツです。
ここはご自身でも身体を動かしながら感じとってください。

それでは腕の使い方
今回は「0ポジション」についてです。(やっぱり小難しいやん!)
早速始めましょう。

 

1.肩の負担が少ない「0ポジション」

「0ポジション」聞いたことありますか。

リリースでボールにしっかり力を伝えるためには
腕の振りをいかにスムーズにできるかが重要となります。

ただ、本来、投げる動作自体が
肩やヒジの関節にストレスをかけてしまう動作なのです。

そこで、できるだけ関節に負担のかからない肩・ヒジの位置はどこか、
と考えてみたときに整形外科的見地から

”ゼロポジション”が理想であると言われ出したのです。

医学的定義は上腕骨と肩甲棘(けんこうきょく)が一致したポジションとなります。
要は腕を挙げた時、骨が一直線上にきれいに並んでいる状態です。
個人差はありますが、およそ腕を130°〜140°程度挙上したところと言われています。
また、肩甲骨の構造上、腕を挙げる角度はやや前方30°の角度が動作に無理がありません。

 

 

(引用:高岡英夫著 『肩甲骨が立てば、パフォーマンスは上がる!』)

2.0ポジションの見つけ方

①頭の後ろで手を組みます。
②ヒジを伸ばして指先を外へ振り下ろしてきます。
③腕が一直線になった位置が0ポジションです。

この姿勢、腕の形
前回のボール投げのトレーニングで作った体勢と一緒ではありませんか。

目標に向かって肩をぶつけて行く動作は
まさに0ポジションの位置をキープした姿勢だったのです。

ここで注意が必要です。
このゼロポジションとは最大の力が発揮できる位置ではありません。
あくまで肩関節が安定していて一番ストレスの掛からない
リラックスする位置を指しています。

 

3.0ポジションを意識して実際にボールを投げてみよう

1)真横投げ

0ポジションの見つけ方の体勢からそのままボールを投げてみましょう。
SSEのラインが一直線になり、さらに指先までピンと伸ばしてリリースです。
セットポジションからそのまま2塁ベース方向へ投げるイメージだとわかりやすかな。

2)右足前投げ

今度は投げる方向に身体を向けます。
右足を一歩前に出し上体を捻ってテイクバックをとます。
足はそのままでボールを投げてみましょう。
顔の前でリリースするイメージで腕が真っ直ぐになるように意識します。

この時、前回お話した
「腕は首のした(胸鎖関節)からついている」
ここを思い出してください。
胸鎖関節を意識すれば
肩全体をもう一つグッと前に伸ばすことができるはずです。
自ずとリリースの位置もグッと前に出てきます。

4.まとめ

【0ポジション】
それは肩・ヒジに最も負担のかからない状態をいいます。
腕を挙げる、ヒジから先の前腕のしなりを作るのもこの位置で行えば良いわけです。
そうすると両肩とヒジを結んだライン(SSE)は真っ直ぐになってくるのが自然の形です。

いくら口酸っぱく「ヒジを上げろ!」と言っても、
0ポジションから外れた位置に腕を挙げ、見た目ヒジの位置が高くなっても
まったく無意味です。身体のターンと連想してヒジは下がってきます。

ヒジは両肩のライン上にあればOKです。
そうすれば身体のターンと連動してヒジは黙っていても上がってきます。

最後までお読みくださりありがとうございます。
では次回をお楽しみに!

 

 

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