こんにちはタラさんです。
こうすれば正しいキャッチボール身につきます!
かなり実践的な内容になってきましたね。
今回は内野のダイヤモンドを使った「ボール回し」。
定番の練習ですね。
これに、ほんの少し工夫を加えるだけでいろいろな練習が可能になります。
それでは早速始めましょう。
1.基本正規のタイヤモンドでのボール回し
これはもう定番中の定番の練習。
ダイヤモンドの各塁に人を配置して
ぐるぐるボールを送球する練習です。
基本のやり方は四角形の 右周り(時計)と左周り(反時計)。
リズムは例によって「タン・タ・タン」
フットワークはフロントステップかサイドステップ。
バックステップ(軸足を踏み出し足の後ろへ回す)、これはしない。
テンポよくリズムよく回していきましょう。
躍動感のある動きはチームの勢い・覇気を感じさせます。
左回り(反時計)の場合には特に注意することがあります。
それは、やはり捕球の基本。
・捕球は正中線で。
・グラブの真下に軸足を運ぶ。
これで両腕は胸の位置にあるはずです。
・腕は胸から左右に割りトップができる。
ここをていねいな気持ちで行うことが上達のコツです。
実際よくあるのは、【投げ急ぎ】です。
気持ちばかり焦ってフットワークを疎かにします。
結果、身体の方向転換ばかり早くなり
身体のバランスが崩れます。
するとグラブ側の腕が身体から離れるため、
その腕を外から大きく身体に引っ張ってこようとします。
この動きが無駄を生み出してしまうのです。
どんな時も基本に忠実に、ここが大事です。
しっかり捕球して
方向転換するための身体のターンは最後の最後となります。
これはどの方向に投げる場合も考え方は一緒です。
2.バリエーション
1)ダイヤモンドの大きさを変えてみよう
一辺の長さを変えてサイズの違うダイヤモンドを作ります。
① 18~20mの小さなダイヤモンド(バッテリー間を想定)
・フットワーク
・スナップスロー
・ボールの握りかえ
等の無駄のない動作の習得、確認ができます。
② 36mの大きなダイヤモンド(捕手〜2塁間の対角を想定)
・しっかりと投げ切る地肩の強さを作ります。
・ステップは大きくとっても構いません。
この2つのダイヤモンドは
ピッチャープレートを中心にして
正規のダイヤモンドの内と外に作ることができます。
こうすると3グループ同時に練習が可能です。
部員数の多いチームは
時間の節約、効率的な練習が可能になりますよ。
③ 塁間の倍の長さをとり、正規のダイヤモンドの
4倍のサイズに拡大したダイヤモンドを作る。
8人を基本に人を配置。
真ん中の4人は(図のオレンジ色)カットマンの動きをします。
これも一度に多数の人数が練習できます。
例:各ポジションに3人つければ24人を動員できます。
2)ボールの数を増やしてみよう。
ボールを1つ増やして同時に2個のボールが回っている状況を作ります。
レベルが上がればさらに3つで回す。最後は4つでも回せるようになります。
正確さはもちろんですが動作の無駄がなくなりスピードがアップします。
そして何より集中力がアップします。
注意点は投げ終わった選手が
次に回ってくる送球に対して必ず注意を向けること。
時に後ろからくるボールがそれてボールとぶつかってしまうこともあります。
不意の衝撃は相当のダメージを身体に与えます。
緊張感を持って全員で危険防止に気を付けましょう。
3)時間を計測してみよう
例えば10周ノーミスでどれくらいの時間がかかるのか、
チームで一つの基準を持っておくと良いでしょう。
学年、技術レベルに応じた時間設定が鍵になります。
高校生の場合、60秒以内に収まればかなりいいレベルです。
大学生であれば、55秒以内でしょうか。
これはよくあるケース。
設定時間設内でクリアーするまで終わらない。
という条件で開始します。
これそう簡単に終わりません。
いろいろな要素が絡みミスがでます。
長引くとだんだん空気も険悪になってきます。
そこを我慢しながらじっと見守る。
強化練習、強化合宿などではこの練習だけで
半日〜まる一日かけました。
場合によっては何日にも渡って行いました。
技術よりも選手間の気持ちを一つにするには良い練習です。
ただし、指導者の我慢がめちゃくちゃ大事。
4)送球の高さにこだわろう
①相手の胸の高さ:ゲッツーをイメージして
②相手のひざの高さ:タッチプレイをイメージして
③あえて悪送球(ワンバウンド、ツーバウンドを投げる)
実際のゲームでは送球の高さ一つで
アウト、セーフが決まってきます。
練習ではこだわっておきたいところ。
③の場合、自然と捕球を待つ姿勢も低くなます。
どんな時もこの体勢を作っておくと良いのですよ。
高い送球はジャンプの限界がある。
低い送球ならなんとしても後ろに逸らさないことが大切。
そのためには「悪送球はいつでもくる」と思って
身構えておくこと。それに気づく練習です。
3.まとめ
野球のプレイの80%は内野のダイヤモンドの中で行われます。
まず塁間、そして対角の距離を正確に送球できる力が求められます。
実際のゲームの中ではつい慌ててしまい悪送球という場面が見られます。
捕球そしてステップ&スローをごまかさずに行うことが結局、素早い送球、正確な送球になるのですね。
さて、さて
まだまだ工夫次第で様々な練習が可能ですよ。
創意工夫してみましょう。
今回はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございます。
それではまた次回をお楽しみに!