こんにちはタラさんです。
こうすれば正しいキャッチボール身につきます!
今回は今までの流れをおさらいしたいと思います。
まず「投げる」ことの全体像をつかむ。
次に一連の流れの中でのパーツの部分をつかむ。
では参りましょう。
1.「投げる」一連の流れ
下の図は医療関係者がよく使う図です。
投球動作を5つの局面に分解しています。
1)ワインドアップ
2)コッキング(初期)
3)コッキング(後期)
4)加速期
5)減速・フォロー期
あくまで参考に。
ここでは身体の使い方にフォーカスして
新たに5つの局面を考えてみました。
1)リフト・アップ :軸足で立つ
2)ストライド :軸足から身体を倒す。体重移動とテークバック。
3)ステップ&ターン:着地(トップ)&回転(ボディーターン)
4)スイング :腕の振り
5)フォロースロー :踏み出し足で立つ(フィニッシュ)
さらにここから
「投げる」動作のキーワードを拾ってみました。
すると
1)立つ
2)倒す
3)着いて回る
4)抜けていく
5)立つ
の5つになります。
さらに動作そのものキーワードも考えてみました。
2.真っ直ぐにこだわろう
それぞれ上の5つの局面での
身体の使い方のキーワードは
「真っ直ぐ」
です。
- 身体の軸は常に真っ直ぐ。
- つま先は投げる方向に真っ直ぐ。
- 両肩を結ぶラインは投球する方向に真っ直ぐ。
- 両肩〜ひじのラインは真っ直ぐ(一直線)。
- リリースの形:軸足〜ひざ〜腰〜肩〜指先はほぼ真っ直ぐ。
- フィニッシュの形:
投げる側の肩〜両ひざ〜前足が垂直線上に真っ直ぐ位置する。
それぞれの局面で見ていきましょう。
3. 5つの局面
1)軸足で立つ
・踏み出し足を挙げ軸足でしっかり真っ直ぐ立っている体勢を作る。
・横から見たときに軸足と挙げている足が
一本の樹のようになっていると良い。
・挙げた足をそのまま下ろしたとき
軸足のつま先と降ろした足のかかとが合うと良いでしょう。
※ 注意点
後傾しないこと。(背中側に身体が反る)
こうなると真っ直ぐに踏み出せません。
後傾している投手
2)倒す。
「下半身を使って投げろ」はここの部分をいいます。
すなわち「下半身を使う」とは
体重移動を使って体の回転に変換するという意味。
・軸足を90度で踏みこみ、45度で落下させる。
・踏み出した足の股関節を支点に投げる。
・上半身はできるだけ横向きの姿勢を我慢する。
前の肩越しに目標を右目(左目)で見つめ、
左右の肩は投球方向に向かって真っ直ぐになる。
・動き出しは軸足先行。
踏み出し足は後ろに残しておくイメージ。
・軸足が最低45度に傾くまで
股関節〜ひざ〜足首を一直線に保っておく。
・この体勢が我慢できなくなった時点で着地。
トップが出来上がる。
・つま先は目標に対して真っ直ぐの位置に踏み出す。
真っ直ぐの起点は「軸足のかかと」にしておくと
身体に無理がありません。
3)着いて回る
・前足の着地と同時に腕はトップに位置に上がってくる。
正しい身体の使い方ができていれば腕は自然に挙がってきます。
ひじは「挙げる」のではなく「挙がる」のです。
【ひじが挙がってこない原因】
それははほとんどが投げ急ぎ。
どうしても投げる意識が強くなりすぎると
ヒジが挙がってくる前に投げに行こうとする。
頭も前に突っ込んでしまう。
だから余計ひじ上がってこない。
そこで自ずと前の肩を早く開いてしまう。
これが典型的な手投げになる状態。
投球動作は一連の流れの中で行われるものです。
分解写真の細切れで動作の一部分を見ても
意味がありません。
実は厳密に言うと
ステップの段階で若干の上半身は回転し始めています。
では何をみたら良いのでしょうか。
それは動きのタイミングです。
ボールをもつ腕がトップの位置に収まるタイミングと
ステップが完了したタイミングが一致しているかどうか
ここを見ます。
「この野郎」この体勢ができてから
身体のターンが始まることをお忘れなく。
常に腕が挙がってくるタイミングを待って投げる。
こうしたゆったりとした気持ちの余裕が欲しいところです。
4)スイング
ここまでくればあとは身体の回転する勢いに任せてしまうこと。
腕は勝手に振れてしまいます。
繰り返します。
腕は「振る」のではなく「振れてしまう」もの。
踏み出し足の股関節を支点にして腕は一気に振り下ろされます。
ヒジから先の指先までは
目標に向かって真っ直ぐ放り出され、抜けていくイメージです。
まるで肩と耳の間からミサイルが発射されるかのような感覚です。
そして、腕は身体の回転に伴い身体に巻きつくようにして減速します。
5)踏み出し足で立つ
・フィニッシュの形:
投げる側の肩〜踏み出し足のひざ〜つま先が真っ直ぐ
縦ライン上に位置する。
この仮想上のラインが軸になり、腕が巻きつく感覚を持ってください。
4.まとめ
「投げる」動作の5つの局面。
ポイントは「真っ直ぐ」
1)立つ
2)倒れる
3)着いて回る
4)抜ける
5)立つ
いくつか写真を載せていますが、
写真の形にとらわれすぎると
動作がギクシャクします。
あくまで一連の流れのほんのひとコマ。
実際に練習するときは
身体のバランス感覚を大事にしてください。
最後までお読みくださりありがとうございます。
それでは次回をお楽しみに。