こんにちはタラさんです。
こうすれば正しいキャッチボール身につきます!
今回は「トップ」について。
これもよく使う専門用語です。
でも、はっきりと説明されたことはあまりありません。
技術指導はどうしても型・フォームを作ろうとします。
しかし彫刻のように一つのポーズを作れば良い
というわけには行きません。
その形ばかりにこだわると
どうしても動き全体がギクシャクしてきます。
ヒジから腕を引き揚げろ
ひじムチのようにしなるように使え
と言われ返って手投げになり、挙句ヒジを痛める選手が大勢います。
身体の構造、関節の動きに合わせた動作をしていれば
関節・筋肉への負担は少なく自然の理に叶った動作になるはずです。
そもそも「トップ」とは一連の動作のほんの一部分
そのほんの一瞬にしかすぎません。
あえて「トップ」を定義すれば
前足が地面に着地し、ここから身体が一気に加速回転して
ボールを投げる動作に入る段階です。
ではどうしたら理想の形でこの瞬間を過ごせるか考えていきましょう。
1.上半身の形の作り方
1)「もしもし」電話を耳に当てる姿勢
ボールを投げるためには腕を挙げてこなければなりません。
その時の自然な動きは電話を耳に持って来る動きです。
誰もが何も考えずごく自然に行っている動作。
ごく自然に、これが大切です。
余計な力など入れずにスーッと持ち上げていますよね。
この力が抜けた感じを大切にしましょう。
2)「敬礼」
おまわりさんが敬礼をしますね。
あのイメージで腕を上げてきます。
3)「この野郎!」の構え
イメージは、
目の前に憎たらしくてどうにも許せない奴がいる。
この人に向かって思わず「この野郎!」と殴りかかっていく
そのような気持ちで構えを作ってみましょう。
この体勢が「トップ」です。
一番力強いパンチを打てる形(体勢)が、
その人にとって力強い投球をするための形になります。

写真:東京大学教養学部報第531号より
この変形になりますが
地面にボールを叩きつける体勢を思い出してください。
(写真:上)
ボールが向かっていく方向と身体の傾きが違うだけで
上体の形は何ら変わりません。
軟式球を使うと自分の真上に高々と跳ね上がります。
子供たちにやらせると面白がってやってくれます。
2.他の競技の動作から学ぶ バレーボール/テニス/水泳/弓など
※ ポイント:肩ー肩ーヒジのラインは一直線
他の競技を見ても身体の使い方は変わりません。
基本は
両肩のラインと利き腕のヒジを結ぶライン(SSEライン)が一直線
であるのが望ましいです。
俗にいう「ヒジが下がっている」の基準は
このラインで判断します。
これまでにあげた写真を見比べていただくとわかると思います。
取り上げた写真はどれもその姿勢・形は同じではありませんか。
自分がイメージしやす動作はどれでしょうか。
ひとつ持っておくと良いでしょう。
3.まとめ
今回はトップについて。
キーワードは「この野郎!」
声に出してやってみると良いですよ。
身体は自然にバランスの良い体勢を作ってくれます。
腕はこうして足はこうしてと
考えすぎるとアンバランスな動きになります。
あくまで滑らかな自然の動きが大事なりますね。
ゆっくりとていねいに繰り返してください。
最後までお読みいただきありがとうございます。
それではまた次回をお楽しみに!