こんにちは、タラさんです。
こうすれば正しいキャッチボール身につきます!
キャッチボール上手になってきましたか。
さて、あらためて身体の使い方を点検したいと思います。
今まで突っ込んで触れて来なかった【腕の使い方】の
少し細かい部分に目を向けて行きますね。
ただ、理屈は細部まで、現場の技術指導は全体のバランス、自然な動きを大切にです。
理屈こだわりがすぎると
スムーズな身体の動きが損なわれてしまいます。
頭と身体の回路がつながらないと
最悪イップスになってしまう恐れもあります。
これは絶対に避けたいところ。
説明はあくまで参考程度にしておいてください。
それでは早速、始めましょう。
1.腕の付け根はどこ?
腕の使い方を考える前提として
どこから腕と考えますか?
一般的に言えば肩関節が支点となり腕が動いています。
肩関節を中心に腕はグルグル回りますからね。
ですから腕の付け根は肩関節と考えがちです。
ところがもっと厳密にいう
腕は身体の背中側についています。
イラストをよく見ていただくと
腕の骨は肩甲骨とセットになっているのがわかります。
ですから腕の上げ下げには肩甲骨の動きが大きく関与するわけです。
※図 肩甲上腕リズム
また身体の前面、胸側には鎖骨があります。
この鎖骨も上腕骨と連動して動いているのです。
この鎖骨と胸骨を繋ぐ関節が【胸鎖関節】です。
ノドの下にポッチと飛び出た骨があります。
ここが胸鎖関節。
つまり、腕の付け根はこの胸鎖関節なのです。
腕の使い方を考えた時
どうしてもヒジから先をどう使うかに意識が行ってしまいます。
これからは【鎖骨–上腕骨】を1セットとして考えてください。
そしてボールはヒジにくっついていて
ヒジからボールが飛び出ていくイメージが大事です。
そのためにも【鎖骨−上腕骨】を一本の骨と思って動かしてみましょう。
少し腕が長くなった感じですね。
この長さを活用してスピード・キレを出していくのです。
言い換えると
首の付け根から腕を使い
肩を目標にぶつけるように上体を使うことが
身体全体を使った投げ方のコツになります。
ヒジから先は勝手についてきますから放っておきましょう。
2.動作のイメージをつかむ練習
1)サッカーのスローイング
・胸(胸鎖関節)を大きく開く。
・スローインする時は逆に胸をすぼめる。
・両腕は指先まで含めて真っ直ぐにする。
NG
・ヒジから先を使って、前腕だけで放ってしまう。
・頭が前に突っ込んでしまう。
・上半身を折ってしまう。
2)大きめのボールをヒジで挟んでスローイング
・バレーボール、ハンドボール、サッカーボールなど
少し大きめのボールを用意します。
・正面を向きボールを肩にのせ、ヒジを曲げてボールを挟みます。
・ヒジを横に張り出してテイクバック。
・身体の回転を使ってボールが耳の横から飛び出るようにやってみましょう。
身体全体を使って肩を目標に向かってぶつけるようにして
ボールを肩から抜いて行きます。
これができると
SSEライン(左右の肩と投球腕のヒジを結ぶライン)が真っ直ぐに形成されます。
最近はこのトレーニング用の商品も開発されています。
参考にしてください。
今回も最後までお読みくださりありがとうございます。
では次回をお楽しみに!