こんにちは、タラさんです。
こうすればキャッチボールが上手になる!
今回は「インステップ」について考えてみます。
基本的には
①ボールに掛けたいエネルギーが分散してしまう。
②コントロールが不安定になりやすい。
③肩・ヒジ・腰への身体の負担が大きく故障の原因にもなる。
マイナス要因が多いので、できるだけ避けたいですね。
ただ、筋力・柔軟性の向上に伴い身体への負担がカバーされ、かえって力のあるボールを投げられるようになる場合もあります。とはいえ、肩・ひじへの負担は大きいのは変わりありません。
真っ直ぐ踏み出す基本をしっかり身体に覚え込ませることを最優先して欲しいです。

なかなか治らないのですが?どうしたら?。

「真っ直ぐ踏み出せ」と
ステップ位置だけを僑正しても、なかなか治りません。
これ現場ではよく問題になるテーマですね。
お悩みの方も多いかと思います。
解説していきますよ。
では早速、参りましょう。
1.インステップは間違った並進運動(体重移動)の結果として起こるもの
まずはじめに、インステップとは軸足のかかとから投球方向に真っ直ぐのラインを引いた時、投手側からラインの右側に踏み込んだ場合をインステップと定義しておきます。

間違った並進運動(体重移動)の結果がインステップになっているのですよ。
インステップの根本原因は並進運動(体重移動)における誤った身体の使い方にあります。
過去の記事でもこの部分は重点を置いて説明をしてきました。正しい並進運動のポイントを思い出していただければインステップは解決します。
2.インステップの原因を探る:〇〇に対する意識過剰が間違った身体の使い方を招く
選手は指導者の言葉に敏感です。
毎日の指導の中でキーワードが潜在意識に染み込んでおり、その言葉に意識過剰になっているところがあるのではないでしょうか。
例えば
・ヒップファーストで投げなきゃ。お尻から出さなきゃ!
・身体を開いてはいけない。前の肩注意!
・速いボール、強いボールを投げたい。思い切り行こう!
意識がそうなると
以下のような動きが生まれてくるのです。
1)引き上げた足のお尻から投球方向へ出ていく。
2)引き上げた足のひざを軸足方向に捻ってしまう。
3)軸足のヒザが前に曲がりすぎ、つま先加重になる。
4)軸足のかかとのズレが起きる。(図参照)

正しい並進運動のポイント
思い出してください。
3.正しいステップは正しい並進運動から

並進運動(体重移動)のポイント
①軸足股関節の引き込み
②そのポジションから軸足を45°に倒す。
③背中側に仮想の壁に沿って空気いすの状態でお尻をスライドさせる。
④かかと加重を意識し軸足の裏全体で地面を捉える。
⑤常時パワーポジションをキープする。
この点に注意して体を使っていきましょう。
ここでプロ選手の映像を参考にしてください。
4.まとめ
インステップは誤った並進運動(体重移動)の
結果として起こる現象です。
ですから、いくら真っ直ぐ踏み出せ、と口酸っぱくしても治りません。ましてや、インステップする位置に障害物を置いて見たところで、逆に身体は開き始めます。
現象面の対処療法は一時的なもので根本解決にはなりません。動作改善はコマ戻ししながら原因を探っていく必要があります。
運動は一つの動きが必ず次の動きのきっかけになり鎖のチェーンのように連鎖しています。ですので、一部部分だけを取り上げて修正をかけたところで全体の動きを忘れてしまっては選手のパフォーマンス全体のバランスを崩してしいます。この点は細かな気配りが必要になってきます。
お気をつけくださいね。
最後までお読みいただきまして
ありがとうございます。
では、次回をお楽しみに。